2012年2月
2月10日に佐賀から東京に出て来て、12日の日曜日、港区芝公園福祉会館のA会議室で、「鉄砲水被害への緊急支援プロジェクト、および6期活動の報告会」を、支援者の方々に向けて行いました。
このホームページの、「ルンブール福祉文化開発組合」ページの12)に緊急支援プロジェクトに関して、「AKIKOの家」ページには6期の活動便りを掲載していますし、支援者の方々にはすでに報告書と活動便りをお送りしてはいます。
しかしながら、どうせなら大きいスクリーンで映像を見ていただきたいし、少しばかり補う話もあるかと思って、会を開きましたら、16名の方々が集まって下さいました。
http://kalashapakistan.jimdo.com/ルンブール福祉文化開発組合/
http://kalashapakistan.jimdo.com/akikoの家/活動便り/
参加の方々から「やはり大きいスクリーンで見ると、臨場感があり、鉄砲水の恐ろしさがよくわかった」と言われて、会を開いた甲斐がありました。ただ、「できた堤防は、僻地の現場の作業能力からすれば、りっぱに造れたにせよ、あれほどの規模の鉄砲水が再びきたとしたら、村や発電所を守れるのか心配だ」という声もありました。
確かに、緊急プロジェクトで造った5カ所の堤防は、一番危ないところを最優先したものの、谷の川底が上がり、川沿いの土地がほとんどすべて削られている中での点々のようなもので、必要な護岸のうちの1割にも充たないかも知れません。残っている村の護岸はノルウェーのNGOが引き受けてくれるという当初の話も、昨年秋の時点では具体化していませんでした。
現地に戻ったら、この話がどうなっているのか確認して、推進していくよう努力をしなければと思いました。(しかし、この手の仕事は苦手ですなあ。どうしてって?賄賂まみれのパキスタンの役人やNGO職員と関わるのが好きではないし、机上の書類作成がこれまた面倒なのです。)
映像での報告の後の静江さんの会計報告に続いて、ICLC(国際識字文化センター)代表の田島伸二氏よりお話をしていただきました。田島さんは、10年以上の月日を経て完成した「インドとパキスタンの子どもたちのための平和共同出版プロジェクト」の賜物である4冊の絵本の出版記念で、1月にインドに行かれて帰国されたばかりのタイミングでして、インドとパキスタンの作家や若者たちの参加でできた絵本を披露されました。 http://iclc.at.webry.info/201112/article_1.html
それらの本を「AKIKOの家」のキラン図書室用にも贈呈してくださり、また、ICLCが東日本の被災地や、アジア各国で今、力を入れて活動している「絵地図分析」のことも話していただきました。
さらに田島さんから、「年月はどんどん過ぎ去り、今あるものは失われていくので、長老やお年寄りの話、子どもたちの歌声、会話などを、こまめに録音記録しておいた方がいい」というご指摘があり、こちらもこの点が気になっていたところだったので、会計の静江さんとも相談して、日本にいるうちにICレコーダーを購入して、今年度(7期)から録音活動もしていくことになりました。
なお、会場の手配だけでなく、プロジェクターを2台も持参していただいた川嶋さんと、パソコンとプロジェクターに関して問題の解決をしていただいた丸山ご夫妻のご尽力にも感謝いたしております。ありがとうございました。