岩立ミュージアムでの講演終えました


 10月21日、午後1時半から2時間の講演会は、盛況の中に終えることができました。   2500円の会費がかかることもあり、40名の定員がいっぱいになることはないかもしれないと思っていましたが、そこは長年、美的センス溢れ、質の高い民族衣装のコレクションを紹介してきた岩立ミュージアム、揺るぎなく支持する方々がたくさんいらっしゃるわけで、私が上京してきた頃には、参加の申し込みがすでに定員を越えて、お断りしている状態でした。

 今回はこれまでの講演と違って、「カラーシャ族の女性-民族衣装の変化」というタイトルで、カラーシャ女性の民族衣装にフォーカスして話をさせていただきました。参考のために数枚、パキスタンの国民服シャワール・カミーズやパターン人女性のブルカ姿の写真をお見せしましたが、後は全部で80枚、1970年代から今年までのカラーシャ女性の写真をプロジェクターでお見せしながら話を進めました。

 私が初めてカラーシャ谷を訪れた1980年終りから現在までの、30年足らずの間のカラーシャ女性の衣装の変化は、目をみはるものがあります。私より少し前にカラーシャ谷を訪ねられたことがある主宰の岩立広子さんも、現在のカラーシャ女性の写真を見て大いに驚かれたようですが、今回写真を並べてじっくり見ることによって、私自身もあらためて変化を認識した次第です。今後、どういう風に変化していくのか楽しみではあります。

 ただでさえ日本語がスムーズに出てこない上に、年齢によってのど忘れも重なり、近年は原稿を見ながら講演するのですが、衣装に関してはカラーシャでの生活の中でいつも使っているからか、結局原稿はまったく見ないで話終えることができました。よかった、よかった。

*写真がアップできず、残念!