無事に到着
4月11日、成田14時発のパキスタン航空が1時間半ばかり遅れて飛び立ったので、イスラマバードの空港に到着したのは11時過ぎ。
イミグレーションはスムーズだったが、到着便が他にはたった一便だったのにもかかわらず預かり荷物が出てくるのが遅かった上、その別の到着便が運悪くメッカ巡礼から帰ってきた便だったので、大きな荷物をカートに乗せた白い衣装の人たちでごったがえしていた。人生が終わる前にメッカに参りたいというお年寄り中心のメッカ巡礼ツアーだったのか、車椅子の方々もけっこう見かけた。そういうことで、荷物を受け取って出て行く出口が車椅子やカートで大渋滞で進まない。間を縫って出口から出ると、巡礼者を待ち受けていた家族や友人たちが花びらを撒いたりとお祭り騒ぎ。
夜中に誰とも知れない運転手のおんぼろタクシーに乗りたくないからと、事前に今回も世話になる友人にハイヤーを頼んでおいてもらっていたが、巡礼者を出迎える騒ぎで、到着出口で待っていてくれるはずのハイヤーの運転手さんが見つからない。友人に電話するが、喧騒の中で携帯の音がビンビン割れるように聞こえて、何と言ってるのかわからない。いったん切って外に出てかけ直すと、今度は携帯のプリペイド度数がなくなってかけられない。パキスタン専用の携帯電話を9ヶ月ぶりにオンにしたので、ロックがかかっているのを外すのが咄嗟にわからなくなったりでパニクってしまう。(日本では携帯電話を持ってないのでよけいにこうなる)
そうするうちに巡礼者たちがいなくなり、私の名前を書いた紙を持った運転手を見つけることができた。エアコン付きのハイヤーでスイスイと友人の家に到着する。3階建の大きい家なので、門に2つの呼びブザーがあり、どちらを押せばいいのか(夜中なので、違ったブザーを鳴らすと迷惑になる)、運転手さんの携帯電話を友人にかける。「今どこにいるの?」と友人。「あなたの家の門にいるけど、どのブザーを鳴らすのかわからないよ」と私。「どこの門?」と友人。「あなたの家のよ。F10/1の」と私。「どっちも鳴らしちゃダメ。うちは移ったのよ。メッセージ出したでしょ」と友人。「えー!」と驚く私。友人の新しいお宅はそう遠くなかったので助かったが、引っ越したというメッセージは飛行機に乗ってる最中にパソコンに送信されたものだから、私は見てなかったのだ。日本時間で朝の5時に就寝。
とまあちょっとしたハプニングはあったが、無事にイスラマバードについておりますのでご安心くださいまし。
災害が山間部のあちこちで
スクラッチ式のプリペイドカードを買って、ルンブールやボンボレットに電話をした。10日ほど前に不通になっていたルンブールへのジープ道路は通れるようになったそうだが、発電所の水路は影も形もないくらい崩壊していて、復旧作業には時間がかかるもよう。
「AKIKOの家」の2階はこの春も雨漏りがひどかったそうで、昨年、ふるいにかけた土を屋根上に敷き、その上にビニールを被せてさらに土を被せたあの作業はあまり役に立たなかったのか、それともよほど雨がひどかったのかよくわからない。こうなったら好きではないがトタン屋根にした方が良いのだろうかと考えてしまう。しかしテロなどの治安問題、ひどくなる一方の鉄砲水や土砂崩れなどの災害のことを考えると、この先ずっと住める保証はないのに、そこまでお金と手間をかける必要があるのかとも思い、決断はつかない。
ギルギット地方、チトラール地方などパキスタンの山間部の、氷河解け、山くずれ、土砂くずれ、鉄砲水被害が、まだ春も本格的に訪れていないというのに、すでに始まっている。このままいくと村全体が全滅する可能性がある場所がいたるところに存在している。また、つい先日の4月10日にはチトラール地方を震源とするマグニチュード7.1の地震もあり、カラーシャの谷の住民は生きた心地がしなかったという。
人間が開発、発展の名のもとに限りない欲を出して、母なる自然を痛めたツケが今急激にきていると思わざるを得ない。
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房枝 (水曜日, 13 4月 2016 20:09)
ご苦労様お体に気をつけて酒谷はお花いつぱいです草木の新芽が美しい季節忙しい時期です安倍内閣廃止がんばりますお元気でね房枝
ミズタ (金曜日, 15 4月 2016 13:54)
無事につきましたね。そちらは水害に、M7.1の地震。こちらは熊本で4月14日にM6.5の地震でした。くれぐれも気をつけてね。
ハットリ (月曜日, 25 4月 2016 22:49)
お元気ですね。
そちらもたいへんでしょうが、
身体に気を付けて、仲良くがんばってくんしゃい。Wolf