アブダビ、バンコク経由で帰国

10月16日夜中に、イスラマバードからアブダビへEtihad航空のフライトで飛び、そこで乗り換えて同じ航空会社で17日夕方にバンコクに着いた。

 バンコクは何度も行っているし、国王が逝去されたので、一ヶ月間は国民は喪に服し、歓楽街を含めた店々も飲酒やパーティを控えるというニュースもあったので、ネットで検索して一番安いとヒットしたエアーアジアでそのまま東京にぶことにしていた。

 

 バンコクに空港が二つあることをうっかり忘れていて、スワンナプーム空港で到着手続きをして預かり荷物を受け取った後、ドンムアン空港に移動しなければならなく、けっこうあせったが、うまい具合にガラ空きの無料シャトルがちょうど出るところで、一時間弱でドンムアン空港に着くことができた。

 

 チェックインまでに時間があったので、シンハービールをゆっくり飲んで、チェックインの少し前にカウンターに行ったら、すでに大勢の待ち人の列。東京行きなのに、日本人はほどんどおらず、タイの家族やカップルが多い。一時間以上待ってチェックインできたと思いきや、「荷物預かり賃、1800バーツを払ってください」と言われ、びっくり。どうやらLCCなので荷物代は含まれていないということらしい。エラく安いと思ったはずだ。

 

 バーツが足りず、また両替して、ようやく搭乗手続きを済ませて、飛行機の席に着いた。しかし、高度1万メートル以上の上空を夜中に飛ぶのだからけっこう寒いのだ。パキスタン航空以外はどこの飛行機もくれる毛布が、LCCはレンタルになっていたが、レンタルでも100バーツ(300円ぐらい)だから、借りようと思ってバーツの残高を数えると70数バーツしかない。さっき135バーツのビールを飲まなきゃ足りたのに、と今さら後悔しても始まらない。

 

 しばらく我慢していたが、やはり寒いので、「円でも払えますか?」と客室乗務員に尋ねると、「払えるけど、お釣りはバーツになる」という返事。運悪く、千円札は両替で使ってしまい、5千円札か1万円札しかない。5千円払ってお釣りの4700円分をバーツでもらっても、今度いつタイに行くかわからないしということで、泣き泣き毛布は諦めた。7、8年前にカンボジアで2ドルで買ってずーと愛用しているシルク薄いショールを胸から足にかけて、ガタガタ震えながらの機上の旅でしたが、東京に着く寸前、一面に広がる雲海の向こうから昇ってくる朝日は感動的だった。

 

  東京に着いたのは18日の朝だった。イスラマバードから東京までの2泊3日のフライト体験。これはもう一度やりたいとは思わなんだ。