イノシシのおかげで飛行機に乗り遅れた！

またまた、飛行機関係の記事でございます。

　佐賀に帰るためには最近、成田～佐賀の春秋航空を使っている。早い時点で買えば往復6000円という破格の安さらしいが、私は10日前だったので手数料などを入れて片道7460円。高速バスより安いし、第一、佐賀空港に着くことがメリットだ。

　11月1日、成田午前11時35分発、11時までにチェックインだから、6時に起床した。用意は前日にできているので、すぐに居候先のいさ子宅を出ればよかったかもしれないが、電車の遅れというものを考慮してなくて、8時に家を出た。9時すぎに東京駅、そこから千円バスで10時半ごろに成田空港着と見積もってのことだ。普通はいさ子宅からバスで5分の国立駅に出るのだが、ちょうどバスが出た後だったので、南武線谷保駅から立川に出て、特快に乗ることにした。

　立川に出たら、「青梅線内で動物との衝突の影響で中央線も遅れている」とアナウンスがあったがピンと来ず、10分、20分の遅れだろうと軽く考えていた。だが、通勤快速は止まったままだったり、のろのろ運転だったりでまったく進まず、東京駅に着いたのは10時。

　八重洲口の前にある千円バスに息せきって着いたら、10時10分出発のバスが止まっていたが、満席で「次のバスをお願いします」と乗れず、ショック。次のバスは10時30分なのだ。11時までのチェックインに確実に間に合わない。春秋航空に電話をしたいと思ったが、電話番号を見るには雨の中でパソコンを開かなければならないし、だいたい私は日本では携帯電話を持っていないのだ。辺りを見ても見当たらない公衆電話を探すために、バスの列から離れなければならない。そうなると次のバスも見逃すことになるかもしれない。等々、劣化している脳ですばやくあれやこれやの可能性を模索するが、結局、バスの列に並んだまま、東京駅前はまだ雨が降っていたので、成田も雨でフライトが遅れることをひたすら祈りながら、バスに乗ったのだ。

　春秋航空が発着する第三ターミナルに着いたのは11時50分。春秋航空のフライト出発は定時出発した後だった。カウンターのお姉さんは、こっちが「イノシシのために中央線が1時間も遅れて…」と言っても、もちろん何もしてくれなく、なんと航空券がミスミス、パア！何回も、何十回も乗っている飛行機に生まれて初めて乗り遅れてしまったわけだ。（おっと、バンコクで一度だけ、チェックインに遅れて、いったんダメっと言われたが、手に日本のパスポートを持っていたおかげで、ファーストクラスに振り替えてもらったことがあったなあ）　

　空港でいろいろ考えて、新宿から夜行バスで福岡まで行こうと電話する。近年は高速バスの事故などで人気がないかと思いきや、福岡行きの高速バスはその日も翌日も満席。仕方がない、LCCのジェットスターで福岡まで飛ぶしかない。福岡行きのすぐ次の便は満席で、夕方の便だと言われ、しぶしぶそれに乗ることにする。カウンターの横でしばらく待たされたのは、早いフライトを優先しているのだろうと思ったが、搭乗券を受け取って、荷物を預ける段階で、「急いで下さい」と言われて搭乗券を見たら、午後1時30分出発のフライトになっていた。ウエイティングもないと言われたが、どうにか都合つけてもらえたようだ。

　新しく買った航空券は15750円、福岡空港からのバス代も合わせると16000円以上の余分な出費になったが、イノシシには文句言えんし、人生に一度か二度ぐらいはこういうことも起こるんだなと笑うしかないよ。