寒さで震え上がる日々ですが、ルンブールの谷があるチトラール地方も大寒波に襲われて大雪に見舞われたそうです。
先週イスラマバードで世話になっているヘルガさんから「チトラールのいたるところで雪崩が起きているわよ。あなたの谷は大丈夫なの?道路もいたるところで壊れているようだから、あなた、帰れないんじゃないの?」というFacebookのメッセージが来ました。それでヤシールにメッセージで様子を訊いたら、「ルンブール谷は4フィートの雪だ。でも雪崩などの被害はない」という返事だったので、とりあえず安心しました。しかし4フィートの雪とは随分積もったもんですねえ。近年、雪が少なくなって来ていたので、これはドカ雪と言っていいでしょう。
カラーシャの谷は雪崩や土砂崩れはなかったそうですが、ラワリトンネルが閉鎖されたために、チトラール地方に生活物資が入ってこず、物資が不足して価格のつり上げがあったりしているらしい。
できれば2月までにはルンブールに戻りたいと思っていた私は、「向こうに戻ってなくてよかったな」と思ったりもしています。そんなドカ雪が降ったら、発電所の水路が決壊したり、電柱が倒れたりして、きっと電気も止まっているだろうし、民家の屋根の雪がどんどん通りに捨てられ、雪の塊とデコボコで通りは通りでなくなり、野越え山越え滑りやすく、人工股関節で転倒絶対ダメの私としては歩くのも難儀だからね。でも、薪ストーブと村人たちの暖かさは極寒の中にあってのものだしね。それを思うとルンブール谷のバラングル村に戻っていたかったな、なんて矛盾した気持ちになるのです。
下の写真はパキスタンの新聞より
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