なかなかねえ

 カラーシャに住み始めて30年になったし、22年前に出した「パキスタンへ嫁に行く」から谷の様子も変わったし、自分自身のカラーシャに対しての思いも変化しているし、願わくはそれが収入源になってくれればとの思いで、新しく本を出そうと決心したのはいいが、なかなかまとまらない。書きたいことはあり過ぎるほどあるのに、頭の中が混乱している。

 

 このまま佐賀にいたらいつまでもまとまらないまま日が経つばかりと気づき、今東京に来ている。出版社探しと、業界の専門家にアドバイスをいただくためだ。焦点を絞り、ルンブールに戻ってから一気に原稿を完成させようという目論見のためだ。

 

 インターネットとスマホの普及で、世の人々、特に若い人たちが本を読まなくなっていて、出版業界は経営が大変だとは聞いていたが、やはりそのようで、私のように無名な存在は自費出版以外は難しいようだ。では無名というだけでなく自費出版する経済的な余裕がない者は一体どうしたらいいというのでしょう。チャンスはゼロだということだろうか。

 

 などとひねくれる前に、まず内容のある原稿を早くまとめることでしょうな。