カラーシャの谷も温暖化と山林伐採で、鉄砲水・洪水災害はひどくなるばかり。山林保護のために、薪を使うのを減らし、別のエネルギーを模索しようと、ヘルガさんが練炭を製造・販売している方を紹介してくれた。
石炭クズで作る練炭は、昔私たちが子供の頃に日本で見たあの練炭だが、日本の練炭のようにが真っ黒ではなく大雑把に見えるが、燃えカスは練炭そのままの形をしっかりとどめていたから、結構堅いようだ。
4時間燃えるという2キロの練炭が40ルピー、650グラムのが12ルピー。専用のストーブが大2500ルピー、小1700ルピー。CO2は練炭でも薪でも出るから同じだし、山林を伐採する薪よりも、クズで作った練炭の方がエコになるだろう。それに練炭は一定の火力を保てるので調理にはもってこいだ。特にレストランにはいいかもしれない。
石炭クズはアフガニスタンやカシミールから買って、イスラマバード郊外の工場で練炭を作っているそうだ。チトラール付近で石炭クズが手に入れば、チトラールで練炭を生産してチトラール地方に販売して広められるのだが、イスラマバードからチトラールやカラーシャ谷まで運送するのは無駄な経費とエネルギーがかかる。カラーシャたちが起業すればと思ったが、ちょっと無理そうだ。