2月も終わりろうとしている。つまり12月後半から始まった学校の冬休みも終わるということだ。3月から授業が始まるので、冬休みの間毎日開いていたキラン図書室も一旦閉じるということになる。
1月前半までは80名もの大勢の子供達が読書や学校のおさらいにくることもあったが、2月になると、婚姻祝いや年中行事があったりすると子供たちはそちらに出向いてしまい、図書室に来る子供たちは徐々に減って行った。
それで2月20日過ぎからアトラクションとして、へそ曲がりのDVDプレーヤーをなだめすかして、以前友人や私が作成したカラーシャの動画などを見せることにしたら、元どおりたくさんの子供達が来るようになった。もちろん、読書や勉強をした後の帰りがけにDVDは見せるようにしている。
昨日は、以前毎年夏休みにバラングル村に1ヶ月滞在していたデンマーク人のビルギッタが作ったビデオ、”Shakir Khan, Little Boy in Hindukush“を上映した。ビルギッタはヨーロッパのフィルム・フェスティバルに参加するほどのなかなか質の良いものを作り、幼児時代のShakir Khanの日常を通してカラーシャの生活を上手に捉えている。
あの頃、ズボンもはかず、スッポンポンで泥まみれで遊んでいたシャキール・カーンは今や立派な大学生になっていて、うちの図書室で高校生やカレッジ学生に勉強を教えている。
今日は2003年にボンボレット谷のカラーシャ兄であるミールザマースが開いた”サリヤークの祭り”を上映した。この祭りはホストが嫁に行った娘、姉妹のために行うもので、私も妹として主賓の一人となり、 23頭の子山羊とカラーシャ衣装、長持、夫の衣装一式をプレゼントされた。参加した人の数はムスリムも入れて1000人ぐらい集まった。
祝いの歌をリードする長老の多くは今や亡き人になっており、素人ながらもビデオに記録していて良かったと、今更ながら記録の重要さを感じた。
ファジアからの薄型テレビがそのうちに届いたら、図書室、毎日は無理としても、週に数回開けようかと思っている。