7月13日早朝に一時帰国の徒に着くためにルンブール谷の我が家を出る。タローに見つからないように出たつもりが、広場に止まっている乗り合いのおんぼろダットサンに乗る際に見つかってしまった。
後追いしてくるタローを振り切ってそのままスピードを上げて車が走ってくれればよかったんだけど、出産小屋の下流で車の調子がおかしくなって止まってしまった。タローは車の周りをぐるぐる回り、私が座る助手席の窓に立ち上がったりする。「このままだと、チトラールまでついてくるかもしれないぞ」と運転手に言われ、車の修理をしている間に、私の次になついている親戚のダジャリに電話して(町にも行かないおとなしい彼でも携帯電話を持っている)、現場に来てもらう。
ダジャリがタローの首輪をつかむと、普段は慣れてるのに嫌がって、首輪がすぽりと抜け(首回りと頭のサイズが同じだから)首の皮膚をつかむとウーと唸り、ダジャリに軽い咬み傷を負わせてしまった。
それでもダジャリがつかんでいてくれたので、タローはそれ以上追って来なくて助かったが、午後にダジャリの奥さんに電話すると、「食事もとらず、いつも昼間寝ているバーバ(私のこと)の部屋の前で悲しんでいる」と言われ、あまり自慢の犬ではないもののホロリとくる。日本にはあまり長居せずにすぐ帰ってくるからね。
この続きはまたにして、昨日30年ぶりぐらいにアメリカに移住した友人からメールをもらい、びっくりしながらも誰にメールアドレスを聞いたんだろうと思っていたら、わけがわかった。4月に取材に来られた朝日新聞社の特派員乗京さんの記事が、昨日15日に朝日新聞デジタルで発信されていたのだ。
写真:乗京さんの取材の様子。「こいつが一番悪ガキだ」と乗京さんに取材の邪魔をするタローは言われとりました。
以下は乗京さんの記事です。コピペがうまくできないので、クリックして読んでください。
https://www.asahi.com/articles/ASM7975D6M79UHBI03T.html?iref=pc_ss_date