前回のブログに載せた納得いかない「家屋修理プロジェクト」の件。日本語版を掲載したので、ぜひ前回のブログを見直して下さいませ。
その後の展開は、カラーシャの少数派代表州議員のワジールザダは、私の質問「一軒につき10万ルピーの予算なのに、どうして床に7、8袋分のセメントを張るだけの、多く見積もっても2万ルピーの修理なのか。請負人に聞いたら、現地に仕事が下りて来た時点で4万5000ルピーだったと言った。では、残りの5万5000ルピーはどこに行ったのか?」に、「入札で10万が5万6000ルピーになった。その分の仕事がなされたか、来週にでもペシャワールからの技師がそちらに行って、一軒一軒監査する。もし修理が十分でなかったら、金は払わないから心配するな」とのことだった。
電話口で彼がペラペラ喋るので、その時はつい「ふうん。とにかくきちんと監査するようにお願いね」と電話を切ったが、後で考えると、私の質問に答えてない。私は1軒が10万ルピーの修理だったら、入札の金額が安かったにしろ、その分の修理を行わねばならないと思っているのだ。
ワジールザダはすぐにでも監査の技師を派遣するし、自分もペシャワルから数日でルンブールに戻る。戻ったら私に連絡をくれるといったのに、全く音沙汰なし。結局、予算1600万ルピーの「カラーシャ家屋修繕プロジェクト」は実質多く見積もって320万ルピー使われただけ。政府が1600万ルピーの支援金を出して、160軒のカラーシャの家屋を修理したというウソの公文書が残り、後の8割の金、1280万ルピーはワジールザダ他関わった役人たちの懐に入ったということ。全く腹が立つ。
もうすぐウチャウ(夏祭り)/ Uchaw, the Summer Festival, coming soon
8月22日はウチャウの日。夏の高地で放牧させた山羊の乳で作ったチーズを背負った男たちが、まずは聖域サジゴールで感謝の儀礼を行い、その後夫々の家へ帰って来ます。この日はたんまりの新鮮なチーズを心ゆくまでお腹に納めます。チーズを堪能したら、グロム村の踊り場で、長老たちの歌に合わせてカラーシャの踊りを踊ります。
若い娘たちは春祭りに続き、夏祭りでも服を新調します。春祭りに服を新調しなかった私も、裾に手織りのシュマン(紐)をあしらったスカートを作りました。私の服は貫頭衣でなく、帯のいらないツーピースですが、今回は上着はパスして、スカートだけ作りました。
写真1)夏祭りを前にして家族の頭飾りを洗濯する娘たち。
写真2)帯に模様を入れる娘。帯のデザインはどんどん変化して行く。
写真3)新調したスカートとズボン、上衣は数年前のもの。
近い親戚に女の赤ん坊が生まれた / Baby girl was born in my close relative family
一番近しくしている親戚、息子が3人いるが、お母さんの言うことをちっとも聞かないで、お母さんは苦労するばかり。「4人目はどうぞ女の子を授けてください」と、私が願い祈っていたのが実現して、めでたく女児の赤ん坊が生まれた。6日目のお披露目の儀礼で、私は赤ん坊に「マララ・ビビ」と名付けた。
写真上左)子供が生まれると、男児であれ女児であれ、家ではお祝いのチーズとタシーリが老若男女、村人すべてに与えられる。
写真右)6日目のアチャンビーの儀礼。バシャリの入り口で娘たちが、聖なる炎を頭上で清める儀礼を行い、赤ん坊に名前を授ける。
写真下)マララ・ビビは真っ赤か。
写真上)チトラール大学の学生で頭脳明晰のシャキール・カーンは、コロナ・ロックダウンになって以来、自ら買って出て、高校生やカレッジの生徒たちに勉強を教えている。ここのところ暑いので涼しい図書室で。
Student of Chitral University, Shakil Khan, very bright boy, has been teaching to the hight school and college students voluntarily since lockdown by Corona in the library.
写真中) カラーシャが誇る天才的な木彫り師、ラクマット・ワリを、彼のお祖母さんの病気見舞いを兼ねて訪ねた。彼は私が尊敬する唯一のカラーシャかもしれない。
写真下左)ジャマット・カーンの育ての親であるアワルダールおじさん。先日転んで左足を打撲した痛みがひどくて、谷の診療所から若い医者(左)とアシスタントが来て、点滴と痛み止めの注射液を打ってくれた
写真下右)ある日の朝食。乾燥桑の実と潰したクルミ入りのパンケーキ(玉子入り)、ナスの輪切りをフライパンで焼いたもの、親戚の畑で獲れたトマト、うちで獲れたシソの葉とミルクティー。