4月の祭り、キラサーラスも終わる/ Kil’aa’ saras, festival of April, ended

4月のメイン行事のキラサーラスが4月22日に行われた。

 キラは丸いチーズの塊、サーラスは浄めるという意味。春になって山にも草が芽吹き出し、子山羊が生まれて母さんヤギの乳の出も良くなりチーズを作れるようになる。キラサーラスは今年初めて作った塊チーズを山羊小屋の守り神に捧げて浄める行事だ。しかしもう私がルンブール谷に来る前かららしいが、山羊の乳の出が少なくなり、チーズの塊りの代わりに、そのまま数日間置いてヨーグルト状になったミルクで済ますようになった。近しい親戚の家ではこの夜、牛の乳のバターミルクで作ったカッテージチーズも出された。

 

 キラサーラスの前日は女性や子供たちが畑や山崖に顔出した野草を摘みに行く。子供たちは神殿や家の戸口に飾るビーシャの黄色い花、クルミや野生アーモンドの小枝も集める。

 

 キラサーラスの朝は前日摘んだ野草を湯掻いて石で潰し、すり潰したクルミと和えた物を食べる。今は小型トラックの野菜売りが時々来るようになったが、昔は豆、乾燥トマトで長い冬場をしのいだ後の、新鮮な緑のビタミン源で、薬のような役割も果たしていたのかもしれない。

 

 5月半ばの春祭り、ジョシの時と同じように神殿や家々はビーシャの黄色とクルミと野生アーモンドの葉の緑色で飾られて綺麗になった。周りの景色も木々の若葉と、畑の麦で美しくなった。ジョシの頃になると日差しがきつくなるが、今は部屋の中は肌寒いくらいで外に出ると暖かくて一年の中で一番良い時期のように思われる。

 

お絵かき教室再開/ Re-start Drawing class 

 12月末から冬中、毎日、読書と勉強に使っていた図書室だが、学校の新学期が始まったので閉めていたのを、秋に金曜日に開いていた「お絵かき教室」を再開した。 

 

 春になって、子供たちは学校が終わると野外に散らばって遊ぶ。そっちの方が健康的だからそれはそれで良いと思う。それに絵を描くのが好きでない子もいるので(実際、描けないよーと泣いた子もいた)、絵が好きな子供だけ集めることにした。そして、各自お絵かき帳を持たせることにした。チトラールで買った一冊70ルピーの安いものだが、無料にすると大事にしないかもしれないので、親から50ルピー集めることにした。一冊あれば、1年間の各自の記録にもなる。You TubeのDrawing の動画なども見せたりしながら、毎週金曜日午後3時ぐらいからやっている。

 

 

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