大使へ表敬訪問その後ペシャワールへ/ Made a caurtesy visit to Ambassador, and went to Peshawar

 昨年、外務大臣賞をいただく際にお会いした松田大使が転任され、新しく来られた和田充広大使に一度ご挨拶をさせていただきたくイスラマバード の大使館に連絡をしましたら、「公邸でランチをいかがですか」とのお誘いがあり、もちろん喜んで受けさせてもらった。

 イスラマバード へ出向くのは昨年10月以来8ヶ月ぶりだ。カラーシャ谷やチトラール辺りの人々はコロナのことなど誰も気にしていないが、私は外に出るときはだいたいマスクをつけるし、冠婚葬祭以外にはなるべくウロつかないよう自分なりに気をつけていて、そのためにすっかり出不精の半引きこもり状態になってしまった。

 

 その上、4Gがルンブールでも入るようになり、You TubeやFacebookなどで世界のニュースを知ることができるようになったのが、良いのか悪いのか、多分後者だろうね、収まらないコロナ、ロシアのウクライナ侵略、日本だけでなく世界的な経済の落ち込みなど、気分が重くなるニュースばかりで、鬱病になりそうだったので、久しぶりのイスラマバード行きは気分転換になるかと期待した。

 

 朝6時ぐらいに出る乗合いタクシーでチトラールに行き、9時半発のバスに乗り、夜8時半ぐらいにイスラマバードに着く。いつもイスラマバードで世話になる友人のファジアはヨーロッパと北米に出かけていて、ご主人は仕事でペシャワールなので、大きな家にお手伝いさん夫婦だけ。昨年4月に亡くなったヘルガの部屋はそのままの状態にしてあって、この部屋に私は寝泊まりさせてもらった。ヘルガが使っていたベッドに寝たので、夢でヘルガが出てきてくれるかなと期待したけど、出てきてもらえなかったが、きっと天国で安らかにしているのだろう。

  残念ながら和田大使は前日に少し咳が出られたので、コロナかも知れない、人に感染させてはいけないと大事を取られてお会いすることはできなかった。大使夫人には少しの間だけお目にかかることができたが、もし大使がコロナだとすれば夫人は濃厚接触者なので、離れてのツーショットの写真になった。結局大使のコロナ検査は陰性だったそうですが。

 

 大使公邸でのランチは、日本人のシェフがお留守なのでパキスタン人が作る料理と聞いていたので、チキン・カラヒとかカバブなどの肉料理、そして野菜カレーみたいなものかなと思っていたが、何のなんの、和と洋のミックスのコース風のおしゃれなランチで、久しぶりにビールもいただき、すっかり感激した。大使ご夫妻のご出席にはならなかったが、大使館の領事官、草の根援助担当官の方々とお話をしながら楽しい時間を過ごすことができた。ランチの後は大使館に移って、草の根担当官とプロジェクトの打ち合わせをさせてもらった。

 

ペシャワールへ

 昨年秋のフィダさんの二男サルマンの結婚式以来7ヶ月ぶりのペシャワールには、私たちのNGOの登録リニューアルをしに行ったのだが、金曜日の週末だったので社会福祉省が開く月曜日まで、フィダさんの家族と三日間過ごした。

 

 フィダさんと知り合ったのはかれこれ28年前ぐらいで、その当時はフィダさんのお子さん3人とご両親、そしてフィダさんの4人の弟さんたちだけだった。今はご両親は他界されたが、弟さんたちはすべて結婚され、それぞれお子さんもあり、フィダさんの息子さん3人も結婚されてお孫さんも生まれ、全部で30人が台所は別だったりもするものの一つ屋根の下に住んでいる。

 

 おまけに嫁に行ったフィダさんの末妹も、ネッスル社に勤めるパキスタン人のご主人の勤務地のサウジアラビアに住んでいたが、子供たちの教育のために今はフィダさんの家に一部屋借りて戻ってきているので、総勢35人になる。

 

 1日目は上院議員のフィダさんがイスラマバードにいらして留守だったので、奥さんが部屋を開けてくれて、ご夫婦のベッドで寝ることになったが、エアコンを止めて寝たので蚊に喰われてよく眠れなかった。それで翌日は隣の部屋の娘たち2人の部屋で寝ることにした。しかし今度はエヤコンが効きすぎて、温度調節をしようにもリモコンが紛失したということで、毛布をかけて寝たものの、寒くてよく眠れなかった。それで3日目は末妹と3人の子供たちの部屋で寝たが、ここは6歳ぐらいの甘えん坊で泣き虫の下の坊やが、夜中でも時たま唸ったり泣いたりするので 熟睡はできなかった。

 

 土日ということもあり、家中みんなが寝坊さんで、朝10時ごろになってようやく起き出してくる。7時ごろに起きる私は電気をつけるわけにもいかず、時間を潰すのに往生した。その代わり皆さん、夜は遅くて11時ごろ夕食を取ったりしてらっしゃる。ルンブールだと女性たちは5時ごろには起きて9時か10時頃寝るのにね。

 

 12月に結婚したフィダさんの末弟のお相手は女性州議員。彼女は議会が開かれていて忙しそうだった。

 

 月曜の夜行バスでチトラールに戻ってきたが、改めてチトラール地方の新鮮な空気を認識した。ルンブール谷はさらに涼しくて天然エアコン状態。イスラマバード 、ペシャワールの暑さの後なので、私の部屋は20度ちょっとで、涼しいというよりうすら寒くてクシャミ連発。体温調節が追いついていないようで、今一つショボついている状態だが、つましいながらも住みよい我が家が一番楽チンですな。タローも喜んで飛び付いてきたよ。