学校は7月の1ヶ月間は夏休みだ。冬休みと違って、夏休みは生徒たちにとっては野外活動に興じる期間でもあるし、村から離れた畑のある夏の家に移り住んでいる生徒もいるから、例年図書室は閉じていた。
夏の間はカンカン照りのバラングル村だが、「AKIKOの家」はしかし村の端っこにあって、斜面を削って建てたもので、クルミや桑の木々に囲まれた日陰にあり、上部には感慨水路が流れ、非常に涼しい。特に一階の図書室はまるで冷蔵庫に入ったように涼しい。
それで、避暑がてら午後の暑い最中に、生徒たちに図書室を解放しよう、例え来る生徒が少なくてもいいではないかと思い、図書室担当者のヤシールに相談して、7月の休みの間、開けることにしたのだ。
毎日15~30人ほどで、100人近く来ていた冬休みの時とは比べものにはならないが、むしろ少ない人数の方が静かで読書や学校のおさらいに集中できる。私もパソコンを持ち込んで天然クーラーの図書室で作業をしたり、時々子供らに簡単なABCを教えたり、文化的なビデオを上映したりしている。