ここでは収穫した後のクルミの木の枝に残った実が自然に落ちた、(あるいはカラスが落とした)、またはパチンコで落とした場合は自分のものにできる暗黙の了解がある。収穫期にクルミの木の周りをうろついていたら確実に数個から結構な数のクルミを獲得でき、それを店でお菓子と物々交換できるので、子供たちは学校から帰ったら図書室どころではなく、クルミ探しに専念する。
それでも10月後半になると、子供たちから「ライブラリーは開かないの?」と訊かれるようになったので、11月から図書室を開くことにした。
学校が終わって帰宅、昼食を取った後の午後3時半から夕方までの時間帯だけど、学校で勉強した後にまた図書室に来る子供は少ないだろうと思っていたが、
何のなんの、それなりの数の子供たちが集まった。まあ、時間つぶし、みんなが行くから行くという発想が大多数かも知れないけど、久しぶりの図書室のワイワイガヤガヤにちょっと暖かい気持ちになった。