署名式の前のバタバタ/Troubles before attending Signature Ceremony

 署名式が3月にあるだろうと、昨年の9月に日本からバンコク経由でパキスタンに戻る航空券を予約して支払いもしていた。それなのに今年1月になって、タイ航空と旅行会社trip.comから、福岡~バンコクの便が3時間ほど遅れるとのメールが入った。

 

 便が3時間遅れるとバンコクでの乗り継ぎが45分間しかなく、乗り継ぎが確実にできるかどうかの情報も何もない。タイ航空からのメールには詳しいことは旅行会社に訊くように書いているだけだ。

 そこでTrip.comに尋ねようとするが、なかなかスムーズにいかない。やっとメールのチャットが通じてやり取りが出来たら、「乗り継ぎは無理だから、福岡からは1日前にバンコクまで行って、バンコクで1泊して、予定のバンコク~イスラマバード の便に乗るしかない」と言われる。

「では、バンコクでの宿は当然、航空会社が用意してくれるのでしょうね」と言うと、タイ航空に聞いてみるとのこと。翌日「申し訳ありませんが、タイ航空は払えないそうです」とTrip.comから電話がかかってくる。

 「冗談じゃない。向こうの勝手で便を遅らせておいて、宿も提供できないなんておかしい」とこちらが怒っても「申し訳ありませんが」しか言わない。そこで「タイ航空が宿を用意しないなら、旅行代理店のオタクがやるべきでしょう。云々、云々」としつこく粘ったら、翌日「では宿代を5千円出します」と言う。「何、バンコクの空港を荷物を持って出て、タクシーに乗ってホテルに泊まって食事をするのに、たった5千円じゃ足りませんよ」と食い下がり、最終的に8千円まで出すということになったが、電話での話なので、イマイチ確証がない。

 その場で私の口座に8千円振り込むか、Trip.comはホテル予約もやっているから、彼らが手配してくれればスムーズなのに、私が自分でバンコクのホテルを予約して支払いをし、その領収書をスキャンして送信してから、私の口座に振り込むと言うのだ。わざわざややこしいことをする。ということで、バンコクに一泊したホテルの領収書をもらって送信したが、まだ振り込んでもらってない。

 バンコク~イスラマバード のフライトは4時間半ということだったが、10:20pm着予定が9:40pmに着き、早く空港を出れると喜んだのもつかの間、数日前にagodaを通じて予約していたゲストハウスに着いたら、ゲストハウスから「満室」と言われて、夜11時過ぎ、乗ってきたタクシーで急きょ大衆ショッピングエリアにある宿屋に行く。そこには、もし私のフライトに何かトラブルがあった時のために、代わりに署名してもらう副代表のサイフラーさんと、一人だと心細いだろうから同行を頼んでいた図書室責任書のヤシールが泊まっていた。

 

 部屋をとったはいいけど、部屋に入った途端すごい臭い。古い汚い絨毯が臭っているのだ。トイレは和式(アジア式)でフラッシュは壊れ、お湯はなし。洗ったシーツをスタッフが探していたけど、見つけたのは1枚、それもサイズが小さくてセミダブルのベッドに合わない。そのシーツを触りたくない風の毛布の間に挟み、スーツケースの荷物も開けずに5時間ぐらいただ体を丸太にして寝た。これで日雇い労働賃3~4日分ぐらいの料金を取るのだから図々しい。

 

 3月7日朝、サイフラーさんとヤシールと朝食とりながら打ち合わせをして、私はファジアの家に移り、シャワー浴びて着替えて、午後タクシーでサイフラーさんたちを拾って早めに日本大使館に向かった。

 でもテロ対策やクリケットの国際試合で海外の選手がセリナホテル(高級ホテル)に泊まってるなどあって、大使館付近のあらゆる道路は通行止になってて、大使館近くまで来ているのに行けない。炎天下で歩くのはちょっと時間がかかる。

 

 遠回りして、特別に入れる道路に行くが、我々の庶民の足のタクシーは入れてくれない。金持ちの自家用車だけ入れるというおかしな差別があって、そこに止まっていた自家用車に見える車にお金ふっかけられて乗り換えて、ようやく大使館に着いたら署名式が始まる時間。でも入り口でガードマンに止められて10分以上、携帯やカメラをロッカーに預けさせられたり、そしたら、署名式が始まるので心配している大使館の担当官から携帯に電話が鳴ってるが、ロッカーに鍵がかかっているので開けたりなんやで慌てまくる。

 やっと大使館に入ったら、あらま、そこはビザセクションで行き止まりになっている。以前は大使公邸(署名式の会場)とつながっていたのに、また入ってきた入り口から出て、ぐるりと高い塀に沿って歩いて、公邸の入り口で再びスマホやカメラを鍵のついたロッカーに入れたりで、20分以上遅れて会場に到着してしまう羽目になった。今回は私たちのNGOだけでなく他に4つのNGOの署名式ということで、時間が来ていたので当然もう始まっていて、迷惑をかけてしまった。大使が留守だったんで伊藤公使が署名された。

 

 副代表のサイフラーさんはすぐに夜行バスでチトラールに戻り、プロジェクトを始めるための準備に取り掛かる。私とヤシールは作成しなければならない書類のためにイスラマバードに残る。後ほど、プロジェクトの内容についてブログにアップします。

 

 ダラダラ書いてしまいましたが、短くまとめるよりはダラダラの方が簡単なので、そうさせてもらいました。

署名式の後、イスラマバードで