ファジア、国立アートギャラリーで個展/ Fauzia’s Exhibition at National Art Gallery

 イスラマバードの友人ファジア、彼女は私をソウルフレンド(魂の友だち)と言ってくれるが、私が一方的におんぶに抱っこで世話になっているのが事実だ。そのアーティストで平和活動家の彼女がここ10年間の仕事の集大成といえる個展が、国立アートギャラリーで12日から5日間開催するのに、うまい具合にタイミングよくぶち当たったのだ。

 

 搬入・展示に2日間付き添って、大した手伝いはできなかったものの、何かを完成する過程を見るのが好きな私は良い経験をさせてもらった。絵画、スレート石のレリーフ、スカーフ絵、リサイクルのアルミホイルの女神たちなど種々の作品やビデオ動画を、アートギャラリーの広い3つの空間にどうやって展示するのか、私には想像もつかず、どうなるのか私なりに心配したりしていたが、12日の午後4時のオープン・レセプションは素晴らしいものになった。

 

 女性は男性の所有物のように考える人間が多い、イスラム教の国パキスタン、そして隣国アフガニスタンだけでなくパキスタンでもタリバンがで現れて一時自爆テロが多発したパキスタン、その上都会では周囲の牧歌的な村々を開発という名でどんどんブルドーザーで切り倒される木々。こういった現象に心を痛み、ファジアはアートを通して表現している。