長い冬のが開けた後、待ちに待った春祭りジョシが5月14日と15日に開かれる。しかしチトラール地方と都市部を結ぶラワリ・トンネルや高速道路のスワット・モーターウェイが出来たのもあって、近年の爆発的な多さのツーリストのことを思うと、喜びよりもウンザリ感の方が勝る。
カラーシャ三つの谷で一番ツーリストの多いボンボレット谷に比べると、私が住むルンブール谷はパキスタン人ツーリストは少ないのだが、5月14日の小ジョシには、グロム村の踊り場の麓にあるバラングル村の広場が外から来た車でいっぱいになる。
ボンボレットのジョシが一日遅れで開かれるので、多くのツーリストがうちのルンブールにやって来るから、こういう事態になるのだが、この日はツーリストが多過ぎて、踊っていてもイマイチ晒し者になったようでリラックスして楽しめない。特に地元民として普通にカラーシャの衣装を着ていても、東アジア系の顔の私は、どうしてもパキスタン人ツーリストからは好奇心の眼で見られて不愉快である。
翌日の大ジョシには多くのツーリストはボンボレットに行ってしまうので地元民は助かる。というのはこの日は男たちはマハンデオで祭礼を行い、女たちは踊り場で特別な踊りを繰り広げるからだ。私もこの日少し焼酎かワインを飲んで踊りを楽しむことにしている。