ジョシの祭りが終わって、腹痛チクチクも治ったので、階下のキラン図書室を再スタートした。昨年の今頃は祭り後に村の半分ぐらいの家庭が畑の家の方に移ってしまうので、毎日の学校の授業の後に図書室に来る生徒は少ないだろうからと、週に一度だけ、学校の半ドンの金曜日に「お絵かき教室」を開いていた。
でも今年は、日本大使館の草の根援助のプロジェクトがパキスタン側の銀行や経済省の煩雑な仕組みによって中止せざるを得ず、プロジェクトのためにキープしていた時間が不要になったので、急に暇ができた。せっかく時間があり、私の建物で一番広くて立派な部屋のキラン図書室の施設と空間があるのに、使わない手はない。ヤシールは5月はイギリスからのお客のガイドで留守だけど、私が教えても良いではないか。例え少数の生徒しか来なくても良いではないか。毎日やろうではないかと思い、毎日午後3時ごろから1時間半ぐらい開けている。一年生から中学生まで、10数人やってくる。
自分の名前の書き方、時計の読み方、日付けの書き方をやった後、花やらパキスタンの国旗など大した絵ではないが、好きな絵を描いてもらい、その下にそれらの絵の名前を英語で書いてもらう。上級生でも簡単な言葉なのに正確に書けない生徒もいる。とにかく手を動かして、文字を書いたり、描いたりしないと、ビデオでアルファベットや数字の数え方を何度も観ても、ただ映像を楽しむだけで、ちゃんと覚えないことが判明して、今は重点的に紙の上に書く練習をしてもらっている。