11月23日にヤシール、アクバル・ブトー、高学年の生徒たちで、階下のキラン図書室を掃除し、翌日24日から図書室活動を再開させた。子供たちが学校から家に帰ってくるのが、低学年で午後1時半、高学年で2時半。昼食を取る時間を考えて、午後3時からのオープンにした。
子供たちはそれまで、学校が終わってもけっこう忙しかった。母親や女家族が移住している畑地の家に行って遊んだり、乳山羊の面倒をみたりする。そして、収穫後の枝に残ったクルミの実をパチンコで落としたり、カラスが落とした実を拾って、店に持って行って売るアルバイトに熱中するのだ。1キロ300ルピーになるので子供にとってはたいした小遣いだ。ただ、店に売ってる質の悪い(塩っぱくて、わけのわからぬ香辛料が効きすぎ)スナック菓子や甘いビスケットと交換するから、健康に悪いと危惧している。
秋も深まり、もうクルミの木に実もなくなったので、そろそろ図書室を開こうかと思っていたところ、何人かの子供が「ライブラリーはいつ開くの?」と聞いてくるので、ヤシールは12月からと言っていたが、1週間早くスタートさせることにした。
夏場は6時半ごろ起きていたのに、7時、7時半、とだんだん湯たんぽ付きの布団の中から出たくなくなり、もちろんもう10月からストーブに薪を焚いているが、薪の節約のためにも早起きはしないのだ。8時近くに起きることもある。まずストーブに火を焚くのだが、日によってすぐに薪に火が付く時と、なかなか燃え付かない時もあったりして、すぐに時間が経ってしまう。
遅い朝食は最近はたいていキャベツ入りお好み焼きが多い。キャベツがないときは玉ねぎ、人参と何でもOK。先日は野菜カレーの残りに小麦粉と魚粉を混ぜて焼いてみたが、わりといけた。飲み物は生姜粉、シナモン粉、ミント葉、黒砂糖少々のお茶。ミルクティーはその後飲んだり、飲まなかったり。
先日の11月25日は誕生日だったが、ネットも24日から27日まで切れていたので(PTIのデモ、暴動で政府が切っていた)、FB友だちからのメッセージも届かず、誰にも知れず、食材もなくて特別な料理はなし。夜、タラ(焼酎)を2杯を自宅で、もう2杯をマシアールの家で飲んだだけ。
一昨年、日本政府の草の根援助のプロジェクトを中止にしてから、「もうコミュニティーへのボランテイア活動は、図書室活動以外は辞めた」と決めてから、 この夏日本から戻ってきた後もボーとしていた。写真やファイルの整理、ホームページの更新、部屋の模様替えなどやることはあるものの、人から言われてるわけでなし、全然やる気がせず、「ま、いいか。ご隠居さんはこんなもんだ」と開き直って、You Tubeばかり見て過ごしていた。頭を使わないから、午後は確実に眠くなり、ベッドの上に横になって1時間もしくはそれ以上昼寝もしていた。
午後3時といっても、もう2時半過ぎから数人の子供たちは図書室の入り口に集まって、「早く開けて」と騒ぐ。今のところ30数人の子供たちがくるので(冬休みになると80人以上という日もある)、3時前に「3時においでと言ってるやろ」とブー垂れながら、図書室の鍵を開けて、ストーブに火を焚く。私も暖かいストーブのそばに座って悪戯小僧の見張りばかりしていてもつまらないので、上級生に簡単な英会話を教えたりもしている。
学校でも勉強してきてるから、図書室に来ても低学年の子らは読書や勉強している様子ではない。集中力は1時間も続かないので、4時になると、You Tubeからダウンロードした動画を見せることにしている。動画の時間になると、それまでワイワイガヤガヤ、こっちでウロウロ、あっちでケンカしていた子供たちは急に静かになる。動画はウルドゥー語や英語のショートストーリー、動物もの、アルファベットや言葉の練習、道徳、健康などたくさんある。
私も図書室活動に合わせて、自分の雑用も計画を立てるから、急に忙しくなって昼寝どころでなくなっている。