Akikoの家
2002年に読書の機会のない子供たちのために行った巡回図書箱の活動で、本を目にした子供たちのうれしそうな顔をみて、一回だけのものでなくて、図書箱の本も置いて、常設の図書スペースを設けたいという思うようになりました。2005年、ICLC(国際識字文化センター)を通じて、故鈴木たけし東京外語大学教授の寄付金をいただき、翌年、「キラン・ライブラリー(光の図書室)」を設置することができました。
(注)ICLCは、光が届かない状況にある人たちに知恵の光を届けようという願いを込めて、パキスタンの少年刑務所や女性刑務所など4ヶ所に「キラン・ライブラリー」を創設しています。
大人のための学習会
村の人たちは話好きで、小さな話もすぐに広がるが、話が紆余曲折し、正確な情報がもたらされてないことが多い。しかも将来に向けて真剣に考えた方がいいと思われる健康・衛生、環境、文化、共同体の問題などについては、一堂に集まってきちんと話し合っていないことに、長年住んでみて気がつきました。キラン図書室はそういった村人たちの話し合いや学習会の場としても役に立っています。
第1回目の「大人の学習会」は、昨年の9月、札幌の助産師養成の大学院の先生方が休暇にみえた際に、村の女性たちとの交流会を開いたことでスタートしました。日本とカラーシャの出産・育児についての質問、意見交換を中心に楽しい「女性の集まり」となりました。くわしくは2006年の旧ホームページのブログ報告をご覧ください。
DVD上映会
また、読み書きができない大人たちに口で百回説明するよりも、視覚に一回でうったえた方がより説得力があるだろうと、鈴木いさこさんからの寄付で、テレビとDVDプレーヤーを購入し、2007年3月から学習会でDVD上映会も抱き合わせて行っています。(詳しい報告は、ブログ便りの2007年でご覧ください。)
キラン図書室の活動報告
2008年、ICLC(国際識字文化センター)に投稿した記事と写真です。
http://iclc.at.webry.info/200812/article_4.html
2010年、イスラマバードのFunkor Child Art Centerより寄付された「貞子の祈り」の読書会を開き、子供たちに本を贈ったときの写真。
http://funkor4books.blogspot.jp/2010/10/sadakos-prayer-in-rumbur-valley-chitral.html