カラーシャの谷

　カラーシャ族が住むボンボレット谷、ルンブール谷、ビリール谷は、アフガニスタンからパキスタンにまたがるヒンドゥークーシュ山脈の山合いにあります。地理的にはパキスタンのカイバル・パシュトゥンクワ州の北部にある下チトラール県の中心町、チトラールから南西35～40キロ、アフガニスタン国境に近いところにあります。標高は２千メートル前後。

　各谷とも５～６つの集落を形成しています。夏から秋の間は、畑地の夏の家に移住する家族も多く、男たちは山羊の世話をしながらチーズやバターを作るために、交代で高地の草地に住み込みます。したがってカラーシャの生活圏は村だけではなく、周囲の山々も含まれると言えましょう。

　イスラマバード〜チトラール、チトラール〜ペシャワールのフライトが週に2便（日、金）運行していますが、有視界飛行のため、雲がかかったり、風が吹いていたりするとすぐ欠航になります。
　ラワリ峠を突き抜けるトンネルが出来てからは、毎日チトラールとペシャワールやイスラマバードなどの都会までバスやコースターが出ていて便利になっています。

　イスラマバードからはG９のカラチカンパニーから毎晩8時出発のチトラールに翌早朝に着くコースターが出ています。ラワルピンディのピールワダヒからもチトラール行きのバスがでています。

　三つの谷には、バザールや飛行場があるチトラールの町からジープで2時間でアクセスできる。麓の町アユーンから谷までの道路は状態が悪く、途中で歩きになる場合もある。ボンボレットの谷が一番大きくて開けていて、20年前には数軒だったホテルが、今では20数軒あり、夏はパキスタン人ツーリストが多い。

　谷に入る時は、谷の入口のチェックポストで500ルピー払って許可証をもらう。

　季節は春夏秋冬があ理、冬はマイナス５度くらいに寒くなり、雪も積もります。しかし地球温暖化で近年の冬は暖かく、雪も少なくなっています。夏は日差しが強くて暑いが、乾燥しているので日陰は涼しいです。雨季はありません。3月が一番雨が多いようです。